<本渓水洞>
遼寧省本渓市の本渓満族自治県にある鍾乳洞(2,800m)で、内部のほぼ全体が池になっていて電動船で見て回るようになっているので水洞と呼ばれている 。
中国の鍾乳洞は巨大で日本の比ではないが、難点はけばけばしい照明による演出過剰な点である。鍾乳洞とは悠久の時間をかけて造りあげた大自然の美そのものに価値があるのだから、赤い灯青い灯の大都会の雑踏を連想させては、かえって興醒めである。 「本渓水洞」も同様であった。
<善巻洞>
無錫市から車で1時間のところにあり、大学の若い中国人教師蔣先生の出身地。規模は本渓水洞より小さい。彼のお宅を訪問したが、それは下の項で紹介する。
<桂林>
桂林は、広西チワン族自治区にあり『漓江下り』で日本でもよく知られている世界的な観光地である。
カルスト地形なので巨大な鍾乳洞もあるが、やはり色彩照明が私には不満であった。
<武陵源(張家界)>
珪石による巨大な石柱が山頂まで続く見事な景観に圧倒されて、登山道を上る苦しみを忘れさせてくれる。私が訪れたときには無かったが、今は足下からも絶景が見られるようにガラスの吊り橋が建設されているそうだ(インターネット情報)。中国の観光意欲には敬意をあらわすが・・・
なお、広大な鍾乳洞も見たが、何処もおなじにようなもので、省略!
<石林>
昆明市からマイクロバスで2時間の距離にある。
かつてサンゴが生息していた浅瀬が隆起して陸地化した石灰岩の大地が、雨水などによって侵食されてできた地上形の代表といえる。桂林や武陵源とは全くことなる景観が興味深い。
なお、以上紹介したカルスト地形のほとんどが、少数民族の居住地にあり、漢民族が住みたがらない(支配できない)ところである。